“東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界をめざしてAIスタートアップを立ち上げた話”の感想

東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界をめざしてAIスタートアップを立ち上げた話

灘中灘高→東大医学部/東大大学院外科学専攻卒→東大病院勤務に挫折も→埼玉にて開業後→医療スタートアップ、AIメディカルサービス起業!
「内視鏡AI」は、日本が世界をリードするAI医療技術。
グローバルスタンダードへの多田の挑戦が、世界の医療界/メディアで大きな話題となっている。 

――埼玉にある「ただともひろ胃腸科肛門科」は、年間8000件近い内視鏡検査を行う、日本トップクラスの検査数を誇る内視鏡クリニックだ。多田は院長として、大腸内視鏡挿入法の教科書を執筆するなど、この分野を牽引してきた。
 膨大な検査画像をヒトの目でチェックする現状に強い課題を感じてきた多田は、「AIが胃がんや大腸がんを早期発見する『内視鏡AI』」を発案。医療スタートアップを起業する。
 東京大学医学部卒としてはめずらしく、若くして地方で開業した多田。さらに、スタートアップという別世界に身を投じた。多田を駆り立ててきたのは、6つの行動哲学だ。
 今、そしてこれから世界を変えようとする人の背中を押す書!

Impressions and evaluation

章構成は、6つの力(目標力、孤高力、傾聴力、徹底力、連帯力、確信力)でまとめられており、時系列に沿っているため、話の流れが理解しやすいです。

能力説明
目標力自分を小さな場所に留めず、世界最高水準を目指す力
孤高力自分で真実を調べる力、周りと違うことをする力
周りと比べず、昨日の自分を超えることを目指す
傾聴力知りたいことは、臆せず聞きに行く
開業コンサルのような未経験の集団に聞くよりも、実際に経験した人に聞く
徹底力やり切る覚悟を持つ、地味でもやるべきことをやり切る
連帯力一人ですべてのことはできない.論文を書き続けるために方針を決め、実行は他の人に任せる
多様なバックグラウンドを持つ職場の人と協力する
確信力不安は因数分解すればたいしたことはない
自己効力感をもつ

能力ごとの章構成により、質の悪い自己啓発本のように感じられる部分がある。

話の中で『非常識な成功法則 – 神田 昌典』が名著として挙げられており、その内容や構成に影響を受けているように感じます。どのような発想や着想で未来を想像し、具体的な目標を立て、行動したのか、具体的な道筋の立て方や大きな目標の設定方法、そして普通ではない道を歩んだからこその苦労や困難が書かれていない。

AIと医療の分野で、内視鏡画像診断支援AIという未開拓のジャンルを切り開いたからこそ、起業に至った詳細をもっと知りたかったです。一番知りたい箇所が簡素に書かれており、非常にもったいなく、読者としての学びが少ないと感じました。

Impressive reviews from other watchers

Positive

灘中灘高東大理IIIから東大医学部大学院卒という超学歴エリートでありながら、胆力とパッションを兼ね備えた偉大な起業家の半生を自伝的に描いた内容です。彼の行動原理と思考を平易な言葉で赤裸々に語っており、多くの読者にとって前進するためのパワーと具体的なヒントを与えてくれる良書だと思います。この本に触発されて、優秀な理系頭脳をかなりの割合で吸収していく医療業界から、世界と勝負できるベンチャーが次々と誕生する未来を期待したいです。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2P7TAAS0XXGQX

Negative

まだ会社がまだ成功していないにもかかわらず、自叙伝を出している人を初めて見ました。
新しいことを初めた事や、出資を集めたことは凄いことだが、過去の偉人達はきちんと企業として成功してから書籍を出している。
何かを始めようとするための本としては良いかもだが、成功したいと考えるなら考えものです。

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2I1BTGRL8R1W2
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