リスニング中のメモの取り方や内容の抑え方について、提供されたソースに基づき、実践的なテクニックと心構えを整理して回答します。

メモを取る最大の目的は、「記憶の補助」と「集中力の維持」ですが、書くことに夢中になって音声を聞き逃しては本末転倒です。ソースから得られる具体的なノウハウは以下の通りです。

1. メモを取る際の基本テクニック(記号・省略)

すべての単語を書こうとすると時間が足りなくなるため、記号や略語を駆使して時間を短縮することが推奨されています。

  • 記号(シンボル)の活用:
    • 矢印(↑↓→)
      「増える・減る(increase/decrease)」、「原因と結果(cause & effect)」、「〜につながる(leads to)」などを表すのに便利です,。
    • バツ印(✕)
      「違う」「否定」「好きではない」などを表す際に使います。
    • 疑問符(?)
      専門家の意見が一致していない(no consensus)場合や、まだわかっていないことに対して使います。
    • 丸(〇)
      重要な情報や、逆接(But)の後に続く主張、対比における「現在」の情報(昔 vs 今)を強調するために使います。
  • 単語の省略:
    • 長い単語は短くする(例:Introduction → Intro、Definition → Def、Astronaut → Astra),。
    • 自分だけのルールを作る(例:Something → STH、People → PPL)。
    • 何度も出る固有種名などは頭文字だけで丸で囲む。

2. ノートのレイアウトと構成

漫然と書くのではなく、後で見返したときに構造がわかるように工夫します。

  • 話者ごとに左右に分ける
    会話形式の場合、左側に「教授」、右側に「生徒」のように場所を分けて書くと、誰の発言だったか混乱しなくなります。
  • 話題の転換を視覚化する
    「But」や「However」などで話の流れが変わった際、横線を引くなどして区切りを入れると、情報の切り替わりがわかりやすくなります。

3. 聞き逃してはいけない「内容の抑え方」

メモに残すべき情報は、すべての細部ではなく、「設問に絡みやすいポイント」です。

  • 論理構造とシグナルワード
    • 逆接(But, However)
      この後には非常に重要な情報(主張の核心)が来ることが多いため、集中して多めにメモを取ります。
    • 列挙(Listing)
      特徴や理由をいくつか挙げ始めたら、「1, 2, 3」と番号を振って書き留めます。
    • 因果関係
      「So(だから〜)」などの接続詞に注意し、原因と結果の関係を矢印などで記録します。
  • 定義とコンセプト
    レクチャー形式では、新しい概念(コンセプト)や専門用語の定義が述べられることがよくあります。定義は必ずメモするようにします。専門用語がわからなくても、その直後に説明が続くことが多いため、そこを聞き逃さないようにします。
  • 感情・トーン
    会話形式(特にTOEFL)では、話者の感情(驚き、不満、喜びなど)が問われることがあるため、声のトーンや形容詞にも注意を払いメモしておきます。
  • 時系列の対比
    「昔はこうだったが、最近はこうだ」という流れの場合、たいてい「最近(新しい情報)」の方が重要になるため、そちらを重点的に記録します。

4. そもそも「メモを取るべきか」の判断基準

メモを取ることは常に正解とは限らず、バランスが重要です。

  • 「聞く」と「書く」のバランス: メモを取りすぎて音声を聞き逃すのが一番の失敗です。「どこまでならメモを取っても音声に集中し続けられるか」という自分なりの塩梅を練習で見つける必要があります。
  • 理解優先
    内容が100%聞き取れて理解できているなら、無理にメモを取る必要はありません。メモはあくまで集中力を切らさないための手段と捉える考え方もあります。
  • 試験形式による違い
    • TOEFL/IELTS
      音声が長く(5分程度)、聞いた後に設問が出る形式(TOEFL)では、記憶保持のためにメモが極めて重要です,。論理的に記憶を残すためにメモを活用します。
    • 東大入試など
      設問が先に見られる、あるいはスピードが非常に速い場合、メモを取ると処理が追いつかないため、あえてメモを取らず内容理解に徹する上級者もいます,。

どのようなメモを残すべきか【まとめ】

推奨されるメモのスタイルは、「綺麗に書くこと」ではなく「自分が後で思い出せる最小限のトリガーを残すこと」です。

  1. 論理マーカー(But, So, First/Second)に反応して構造を書く。
  2. 矢印や記号で単語を書く時間を削る。
  3. 話者の対立構造(Aさん vs Bさん、昔 vs 今)を配置で表現する。

これらを意識し、練習段階で自分にとって「書きすぎず、忘れすぎない」最適な量を探ってみてください。

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