【20代が選ぶ新常識】金利が安くなる!中古マンション派が急増する「フラット35リノベ型」とは

日経新聞の記事によると、近年、住宅ローン「フラット35」を利用して中古マンションを購入し、リノベーションを行う若い世代が急増しており、特に「リノベ型」の利用が倍増しています。

参考リンク
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB079L30X01C25A0000000/

都心の新築マンション価格が高騰し続ける中、なぜ20代・30代は中古住宅とリノベーションを選ぶのでしょうか。その秘密兵器であるフラット35「リノベ型」の仕組みと、賢く資産形成を行うメリットについて解説します。

1. フラット35「リノベ型」とは何か

フラット35「リノベ型」とは、一言でいうと「性能の良い中古住宅を買う(または買ってリフォームする)と、住宅ローンの金利が優遇されるプラン」のことです。

このプランの最大の特徴は、国が「中古住宅の流通」や「家の長寿命化」を進める目的で、あえて中古住宅を優遇している点にあります。

対象となる2つのパターン

  1. 「自分でリノベ」派
    中古住宅を購入し、自分で省エネや耐震などの性能向上リフォームを行う場合。
  2. 「買取再販」派
    不動産会社などが買い取り、すでに性能向上リフォームを済ませて販売されている優良な中古住宅を買う場合。

2. 最大のメリットと適用条件

最大のメリット|金利の引き下げ

最も魅力的なのは、金利が引き下げられる点です。

  • 金利優遇
    一定期間、借入金利が年▲0.5%など優遇されます。
  • 総返済額の圧縮
    35年という長期ローンにおいて、最初の5年〜10年間の金利が0.5%下がることは、総返済額で数十万円〜百万円単位の節約になります。

※優遇の幅や期間は、住宅の性能ランク(省エネ基準の達成度など)によって異なります。

適用される条件(ハードル)

ただ古い家を買えばよいわけではありません。以下の「性能」を満たすことが必須です。

  • 省エネルギー性(断熱窓、高効率給湯器など)
  • 耐震性(地震に対する強さ)
  • 耐久性・可変性(長く住める構造かどうか)

これらの性能基準を満たすリフォーム工事を行うか、すでに基準を満たしていることの「適合証明書」を取得する必要があります。


3. なぜ20代・30代に「リノベ型」が響くのか

若い世代の利用が倍増している背景には、現在の経済環境と合理的なリスク管理意識があります。

① 新築価格高騰からの回避

今の20代にとって、都心の新築マンションは価格が高騰しすぎ、給与水準と釣り合わなくなっています。中古住宅は新築に比べて取得価格が抑えられるため、「現実的に手が届く」選択肢となります。

② 「自分らしさ」への投資

画一的な新築ではなく、「安く買って、浮いたお金で自分好みに間取りや内装をリノベーションしたい」という、カスタマイズ志向の層が増えています。

③ 固定金利の安心感

フラット35は全期間固定金利のローンです。今後、金利が上昇する可能性を考えると、「将来の支払額を確定させたい」という若い世代のリスク管理意識に合致します。さらに優遇金利が適用されることで、その安心感が強化されます。

つまり、「賢く中古を買って、安くリノベし、金利の不安も抑える」ための最強のツールが、この「フラット35 リノベ型」なのです。

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